「クラウン」や「ベンツ」「レクサス」といった高級車の運転ができる職業は、運転が好きな方にとってまさに天職のようなものです。

 

しかし、運転さえできれば高級車のドライバーになれるわけではありません。

高級車に乗るようなVIPを接客するための、さまざまなスキルや資格が求められます。

 

そこで今回は、高級車のドライバーになる方法や必要な資格・スキル・給与についてご紹介します。

 

「高級車の運転をする職業に就きたいけれど、資格は必要？」

「高級車のドライバーは、いくらぐらい給与がもらえる？」

 

など、高級車のドライバーについて疑問のある方は必見です。

 

1. 高級車の運転ができるドライバーと必要な資格とは

 

高級車の運転ができるドライバーは、主に２種類あります。

「ハイヤーの運転手」と「役員運転手」です。

 

同じような仕事と感じるかもしれませんが、これらの仕事は、必要な資格や所属する会社がまったく違います。

その違いを比べてみましょう。

 

1-1. ハイヤーの運転手

 

タクシーのことを「ハイヤー」と呼ぶ方もいらっしゃいますが、基本的にこの2つは異なった業種です。

 

タクシーは、道路上で停めて、そこからでも乗車できる車両。

駅や大きな施設の前に並んでいるのがタクシーです。

 

基本的に乗車場所から降車場所までの費用が請求され、降車時に料金を払います。

 

ハイヤーは、依頼があったお客様を乗せて目的地までお送りするものです。

ハイヤー会社を出発するところからハイヤー会社に帰社するまでが費用の対象となり、後日請求されます。

 

また、タクシーは老若男女さまざまな方を乗せるのに対し、ハイヤーは会社の役員やVIPの移動・冠婚葬祭などで利用されるなど、活用方法も異なっています。

 

ハイヤー会社が所有する高級車は、「クラウン」や「レクサス」「アルファード」「ベンツ」など。

 

そしてハイヤーの運転手に必要な資格は、「普通自動車第二種運転免許」です。

 

1-2. 役員運転手

 

役員運転手は、一般企業に所属して働くドライバーのことです。

 

企業内で保有している「クラウン」「ベンツ」「センチュリー」といった高級車を運転し、役員を目的地まで送迎することが主な仕事です。

 

業務内容はほかにも、車両管理や清掃・役員のエスコート・役員に頼まれる買い物など、ハイヤーの運転手以上にさまざまな仕事をこなしています。

 

役員運転手に必要な資格は、「普通自動車第一種運転免許」のみ。

ハイヤーのように運転自体に料金が発生するわけではなく、白ナンバーを運転するため、普通自動車第二種運転免許は必要ありません。

 

ただし、ハイヤー以上にさまざまな仕事をこなす必要があることから、高度なスキルが求められます。

 

2. 資格以外に高級車のドライバーに必要なもの

 

では、これらの高級車を運転するドライバーに必要なスキルとは、どのようなものでしょうか？

とくに役員運転手に必要とされるスキルを５つご紹介します。

 

2-1. 運転技術

 

第一に求められるのが運転技術です。

 

ハイヤーも役員運転手もお客様は、快適な車移動に慣れているVIPの方々。

一般の方よりも、運転には厳しい方ばかりです。

 

とくに役員運転手の場合は、車内で仕事をされる方も多く、その邪魔にならないような運転をしなければなりません。

 

また役員車として使っている高級車は大型のものや左ハンドルなどが多く、より繊細な運転技術が求められます。

 

2-2. ビジネスマナー

 

役員をエスコートし取引先へ伺うこともある役員運転手は、ビジネスマナーも身についている必要があります。

 

先方からは、挨拶やお辞儀の仕方・敬語の使い方・身だしなみなど、常に厳しい目で見られています。

 

役員運転手も、取引先では会社の代表です。

だからこそ、恥ずかしくない振る舞いができなければなりません。

 

2-3. コミュニケーション能力

 

役員運転手は、必要以上に役員と話をすることはありません。

しかし、役員や取引先の方から話しかけられた際には、お話をさせていただく機会もあります。

 

その場合も、だらだらと会話をすることは厳禁で、聞かれたことに対し簡潔に答えるのみです。

どのような対応でも、相手の方を不快にさせないような、コミュニケーション能力が重要になります。

 

2-4. 守秘義務の徹底

 

役員の方々は車内という閉ざされた空間の中では気を許しており、機密事項も口に出すことがあります。

それは、役員運転手のことを信頼している証でもあります。

 

だからこそ、役員運転手は車内で耳にしたことは決して口外してはいけません。

役員のプライベートなことや取るに足りないと思うようなことでも同様です。

 

興味深い話を聞いたら、誰かにおしゃべりしたくなってしまうような方には、務まらない仕事だといえます。

 

2-5. 細やかな心遣い

 

役員運転手は、担当する役員の仕事が円滑に進むようサポートすることが重要です。

 

役員の仕事が滞りなく進むよう、常に細やかな心遣いで対応する必要があります。

 

それはドアの開閉サービスや、雨天時の傘の差し掛けなど簡単なことだけではありません。

移動中に役員が何を求めているのかを敏感に察し、書類を見ているときにはトンネルを避け別のルートを選択するなど、さりげない気配りを心がけます。

 

3. 高級車のドライバーの平均給与

 

ハイヤーの平均年収は400万円～500万円程です。

 

未経験で入社できる会社も多く、入社後「普通自動車第二種運転免許」を取得させてもらえます。

 

またハイヤーの運転手は、お客様から直接契約のお話をいただけることがあります。

その場合は、お客様と給与額を交渉することになり、大幅アップも期待できるでしょう。

 

役員運転手の平均年収も400万円前後といわれています。

 

ただし年収は経験や所属する企業の規模などによって、200万円代～600万円代と大きな幅があります。

 

どちらも、頑張り次第で給与アップも夢ではありません。

 

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4.高級車のドライバーになる方法

 

高級車のドライバーになるためには、ハイヤー会社に勤務するか企業で働く必要があります。

なるためには、以下の2つの方法があります。

 

 

4-1. 求人に応募する

 

ひとつ目の方法は、ハイヤーや企業の求人に応募する方法です。

 

求人サイトやハイヤー会社のホームページで、募集を見つけられます。

 

ただしハイヤーは「普通自動車第二種運転免許」を取得する関係で、「普通自動車第一種運転免許」を取得してから、3年以上が経過していなければ入社できません。

 

役員運転手は、「普通自動車第一種運転免許」でよいため、取得年数はとくに関係ありません。

ただし、役員の送迎を任せることから、「普通自動車第二種運転免許」をもつハイヤーやタクシーの運転経験者は、採用時に優遇される可能性があります。

 

4-2. 役員運転手専門の派遣・請負会社に登録する

 

もうひとつは、役員運転手専門の派遣・請負会社に登録する方法です。

 

役員運転手として一般企業に入社しようとすると、ハイヤーや役員運転手の経験者が優遇される傾向にあります。

 

その点、派遣・請負会社であれば未経験でも問題ありません。

採用されれば社内研修を受けられ、役員運転手としての技術を身につけられます。

 

ただし、研修内容は会社によってさまざまです。

研修内容の充実した会社を選びましょう。

 

弊社「セントラルサービス」でも、「役員運転手としてお客様のお役に立ちたい」という方を募集しております。

 

運転技術だけでなく、ビジネスマナーやルート設定の方法など研修も充実しており、未経験の方でも、自信をもってお客様の元で働いていただけます。

 

役員運転手の仕事にご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。

 

「セントラルサービス株式会社」

TEL：03-6380-9151

営業時間：平日・土日祝　9：00～19：00

メールでのお問い合わせはこちらまで

 

5.  まとめ

 

高級車のドライバーになる場合、ハイヤー会社に入社するか、企業で役員運転手になる方法があります。

どちらも普段はなかなか乗れない車を運転できるため、運転好きな方にはおすすめの職種です。

 

ただし、運転技術以外にもビジネスマナーやコミュニケーション能力が求められ、決して簡単な仕事ではありません。

 

とはいえ、好きな車を運転できるうえにVIPの方と接することができるのは、非常に貴重な経験です。

興味のある方は、一度試してみてはいかがでしょうか？