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運転手の仕事がなくなる!?自動運転化で懸念される将来性

運転手の仕事がなくなる⁉自動運転化で懸念される将来性

近年、車の運転支援システムの発達が進んでいます。

今後は、自動運転化の実現を視野に益々運転の自動化は進むでしょう。

 

懸念されるのが、トラックやタクシー・バスなどの自動運転化によって、運転手の仕事がなくなるのではないかという問題です。

 

そこで今回は、業種別に運転手の将来性について考えてみましょう。

運転手として長く必要とされる人材になる方法もあわせてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

 

 

 

 

1. 運転手の仕事はなくなるのか?4つのポイントから解説

 

現在ある仕事のうちのいくつかは、自動化により近い将来なくなるだろうといわれています。

 

運転業界でも、車の運転支援システムや無人走行など、運転手の負担を軽減するような開発が進んでいます。

このまま進めば、将来的にはトラック・バス・タクシーなどの運転手は必要なくなる時代がやってくるでしょう。

 

現在運転手の仕事をされている方の中にも、仕事がなくなってしまうことを心配されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

しかし完全な自動化は、直近の話ではありません。

むしろ今後は、運転手の負担が大幅に減少し、長時間労働やハードワークといった現在の問題からも解放される可能性が高いと考えられます。

 

その理由を、ひとつずつご紹介します。

 

1-1. 自動運転のレベルの問題

 

自動運転は、レベル0から5まで、6つのレベルに分けられています。

 

運転自動化レベル ドライバーの同乗 内容 自動運転可能地域
レベル0…運転自動化なし ・なし
レベル1…運転支援 ・自動ブレーキもしくはACC(安全運転支援システム)の搭載 限定的
レベル2…部分的運転自動化 ・レベル1のどちらも搭載
・ハンズオフが可能になる
限定的
レベル3…条件付運転自動化 ・運転のすべてが自動化される
※ただしシステムの介入要求に対しドライバーが対応する必要あり
・アイズオフが可能になる
限定的
レベル4…高度運転自動化 ・特定条件下においてシステムがすべての運転を行う 限定的
レベル5…完全運転自動化 不要 ・常にシステムがすべての運転を行う 限定なし

(参考①|国土交通省 自動運転のレベル分けについて・参考②|公益社団法人自動車技術会 自動車用運転自動化システムのレベル分類及び定義

 

これを見て分かるように、6つのレベルのうち、完全に無人化できるのはレベル5のみです。

 

レベル3は、高速道路のような限定条件下ですべての運転をシステムが行いますが、システムの介入要求があった場合は、ドライバーが運転を行う必要があります。

 

レベル4は、自動運転できるのは高速道路のような一部の場所だけで、それ以外の運転は運転手が行う必要があります。

 

このように、レベル5以外では免許・技術ともにその車を運転できる人材が乗っていなければならないのです。

 

現状、完全なレベル5のシステム開発ができている自動車メーカーはありません。

それは、人間と同じ判断力をもったAIの開発が非常に困難なことが、理由のひとつと考えられます。

 

1-2. 判断力のあるAIの開発が困難

 

レベル5を達成するために必要なのは、人と同じ判断力のあるAIです。

 

現在各社が開発している自動運転装置は、搭載したカメラやセンサーが取得する情報や、GPSの情報・高精度3次元マップのデータをもとに、アクセル・ブレーキ・ステアリングをAIが行う方法が主流となっています。

 

しかしこの場合、地図データの整備されていない地域は、レベル5の自動運転を行うことが困難です。

 

また人間は、歩道のない狭い道の路肩に車が停まっている場合、もしかしたら車の陰から人が飛び出してくるかもしれないと判断して、減速することがあります。

同じようにAIにも危険予知ができるようにならなければ、公道を走ることには危険が伴います。

 

さらに無人走行のためには、自動運転車専用のレーンの確保といったインフラの整備や法改正などもしなければなりません。

 

完全な無人走行のためには、まだまだ解決しなければならない問題が山積しているのです。

 

1-3. インフラや車両の導入費用問題

 

現在、道路貨物運輸業のほとんどは、中小企業が支えています。

 

燃料価格の高騰や人材不足なども影響し、金銭的に余裕のある会社ばかりではありません。

大手の運送会社が業績を伸ばしているのに対し、その下請けである中小企業は苦戦を強いられています。

 

自動運転が実現したとしても、すぐに車両を購入できる中小企業は、決して多くないでしょう。

 

レベル5以外の自動運転を搭載した車両を購入したとしても、人件費が削られるわけではなく、むしろ金銭的な負担は増えるだけです。

 

1-4. 法整備の問題

 

自動運転の車が事故をしたりスピード違反をしたりしたときに、誰が法律上責任を負うのかという問題もあります。

 

責任を負う可能性があるのは、車両の持ち主だけではありません。

自動車メーカーや自動運転ソフトの開発メーカーなども、責任を問われる可能性があります。

 

2022年現在、まだ法整備は進んでおらず、この問題が解決しない限りは、完全自動運転の車が公道を走るのは難しいでしょう。

 

2. 将来性のある運転手になる方法

ご紹介した理由から、運転手の将来性はまだまだ問題ないといえます。

とはいえ、少しずつ自動化の波はやってくるでしょう。

 

そうなっても生き残っていける運転手になるには、どのような点に注意すればよいでしょうか?

 

2-1. 機械にはできない仕事をする

 

自動運転が始まったとしても、人でなければできない仕事が残っています。

 

たとえばトラックドライバーなら、お客様との納品のやり取りや荷物の積込み・荷下ろしなどは、人の手で行う必要があります。

 

お客様とのコミュニケーションを大切にすれば、信頼も得られ次の仕事につながる可能性もあるでしょう。

これも、機械にはできない仕事です。

 

今後荷物の積込み・積み下ろしなどの作業も機械化されることが予想されますが、しばらくの間は人間にしかできない仕事に力を入れ、機械とうまく共存できる運転手になることが重要です。

 

2-2. 資格を取得する

 

運転手の業界では、それに付随するさまざまな資格があります。

 

たとえば運輸業なら、「牽引自動車第一種運転免許」「危険物取扱者」「大型自動車第一種運転免許」、旅客業なら「大型自動車第二種運転免許」「普通自動車第二種運転免許」などです。

 

ほかにも、「運行管理者」は、運転業を行う会社では重宝されます。

これらの資格を取得しておくことで仕事の幅が広がり、転職を考える際にも役立つでしょう。

 

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【運転手資格】なるために必須・なくてもいいけどあると有利なのは?

 

2-3. 周りに信頼される

 

運転手の仕事は、基本的に孤独な仕事です。

 

しかし、お客様や取引先・社内の上司や仲間と接する機会は必ずあります。

しっかりとコミュニケーションをとり、周りの方々からの信頼を得ることも重要です。

 

信頼を得るためには、コミュニケーションをとる以外にも、報連相をしっかりすることや時間を守ること・仕事を休まないことなどが考えられます。

 

真摯な態度で仕事をすればお客様から新たな仕事が舞い込むこともあるでしょう。

会社に貢献することも、信頼を得るために重要です。

 

3. まとめ

 

将来的には、運転手の仕事は自動運転の実装により、淘汰される時代が来るでしょう。

しかし、それはまだまだ先の未来です。

 

自動運転には、ドライバーが同乗する必要があることや、企業の金銭面・法改正など、まだまだ課題があります。

今後も運転手として残っていくために、真摯な仕事を心がけることや資格の取得など、できることを行っていきましょう。

 

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役員運転手の仕事は運転だけではなく、役員のエスコートや備品の整備・車両管理などAIではできない仕事が多岐にわたります。

 

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