麹町といえば、何を思い浮かべるでしょうか？

 

近くには皇居や国会議事堂がありますが、ほかのおしゃれなエリアと比べると、ビジネス街で比較的地味な印象があるかもしれません。

 

しかし麹町は、永田町や丸の内・新宿・銀座などへ非常にアクセスしやすく、便利な街です。

その一方で、隣の「番町」「紀尾井町」周辺を含め、緑が多くのんびりできるうえに、芸術や歴史を楽しめる街でもあります。

 

この記事では、麹町周辺で楽しめる食事や歴史・芸術についてご紹介します。

 

麹町の魅力をぜひお楽しみください。

 

 

 

 

1. 麹町（こうじまち）はどのような街？

 

半蔵門から新宿通りをまっすぐ四ツ谷駅まで進んだあたりまでのエリアが「麹町」です。

ビジネス街のイメージがありますが、周辺の紀尾井（きおい）町や番町を含め比較的緑の多いエリアでもあります。

 

まずは、麹町とその周辺の特徴をご紹介します。

 

1-1. 古くは商人の町！今や有名企業が名を連ねるオフィス街

 

江戸時代、麹町周辺は旗本の住む番町、武家屋敷のあった紀尾井町に挟まれ、商人の町としてにぎわっていました。

その後、さまざまな地域へのアクセスがよいこの地域は、ビジネス街として発展していきます。

 

現在、麹町には誰もが知る大手企業が本社ビルを構えています。

 

たとえば、近年成長著しいネット直販型生命保険の「ライフネット生命保険」、オリコカードの「オリエントコーポレーション」、オーマイパスタや小麦粉の「ニップン」などです。

 

また、治安のよさもあってか、各国の大使館や有名大学も麹町近辺に点在しています。

 

1-2. 都心の歴史ある閑静な高級住宅地

 

その一方で、脇道にそれると緑も多く、都心部とは思えないほど静かな住宅地も広がります。

高級マンションや古くからのお屋敷などを見つけることもできるでしょう。

 

老舗スーパーやオーガニックのスーパーなどもあるため、生活には困りません。

 

2. 麹町周辺のおすすめスポット

 

麹町周辺には、芸術や歴史を楽しめるスポットや、都会に居ながらにして緑を楽しめる場所もあります。

 

麹町へ行った際には、ぜひ足を延ばしていただきたい場所を4カ所ご紹介します。

 

2-1. 千代田区立千鳥ヶ淵公園

皇居のお堀沿いにある千鳥ヶ淵公園は、麹町1丁目にあります。

春には約170本の桜の花が咲き乱れ、同じ頃に咲く菜の花と相まって、非常に美しい景色を堪能できる公園です。

 

少し足を延ばせば、北の丸公園や千鳥ヶ淵緑道といった緑豊かな場所を散策することもできます。

 

また、北の丸公園のすぐそばには科学技術館や東京国立近代美術館といった文化施設もあり、1日ゆっくり回ってみるのもよいのではないでしょうか？

 

2-2. 日本カメラ博物館

 

千鳥ヶ淵公園に行った方は、すぐ近くの一番町にある「日本カメラ博物館」にも足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。

 

「日本カメラ博物館」は、東京メトロ半蔵門駅から徒歩1分の距離にあります。

 

日本のカメラの歴史をみられる珍しい博物館で、世界に数台しか現存しない世界初の市販カメラ「ジルー・ダゲレオタイプ・カメラ」も見学できます。

実際にカメラに触れられる「体験コーナー」や、お子さんが楽しめるワークショップが開催されることも。

 

スマートフォンで簡単に写真撮影ができる今だからこそ、カメラの魅力を楽しんでみてはいかがでしょうか？

 

休館日は毎週月曜日（祝日の場合は翌火曜日）と年末年始など、入館料は一般300円・中学生以下は無料となっています。

 

2-3. 国立劇場

 

麹町と永田町の間には、国立劇場があります。

歌舞伎や文楽といった日本の伝統芸能を観劇できる劇場です。

 

また、国立演芸場や伝統芸能情報館も併設されており、それぞれ演芸や伝統芸能の展示などが行われています。

 

令和5年には建て替えのため、現在の初代国立劇場は歴史に幕を下ろす予定です。

その前にぜひ一度、観劇に行ってみてはいかがでしょうか？

 

2-4. 東京ガーデンテラス紀尾井町

 

麹町の隣、紀尾井町にあるのが「東京ガーデンテラス紀尾井町」です。

「紀尾井タワー」「紀尾井レジデンス」「赤坂プリンス クラシックハウス」からなり、2016年にできたばかりの施設です。

 

一般の方でも楽しめるのは、オフィス・ホテル・商業施設などが入る地上36階建ての「紀尾井タワー」や東京都指定有形文化財となっている「赤坂プリンス クラシックハウス」。

さまざまなジャンルの食事を楽しむことが可能です。

 

また「ガーデンテラス」という名称の通り、緑も豊かな場所。

 

「花の広場」「水の広場」「空の広場」「芽生えの庭」といった開放的なエリアには、多くの作家のアート作品が飾られ、芸術と緑を楽しむことができます。

「光の森」には、滝や小川の流れるビオトープがあり、ゆったりと時間を過ごしたい方にも最適な場所です。

 

3. 麹町周辺のおすすめ飲食店

 

多くの人が行きかう麹町周辺には、ランチやディナーを楽しめる場所も数多くあります。

ここではその中から、3箇所おすすめのお店をご紹介します。

 

3-1. レストラン ラ メゾン キオイ

 

「レストラン ラ メゾン キオイ」は、東京ガーデンテラス紀尾井町の「赤坂プリンス クラシックハウス」内にあるレストランです。

 

開放的な大きな窓からの景色を眺めながら、旬の食材を味わえる和フレンチのレストランで、ランチ・ディナーだけでなくアフタヌーンティーも堪能できます。

 

ランチのコースは、4,000円（税込）から、ディナーは8,500円（税込）のセゾン（平日のみ・予約制）から楽しめます。

記念日プランや個室プランもあるため、特別な食事の際に利用するのもおすすめです。

 

3-2. うなぎ秋本

 

次にご紹介するのは、4年連続ミシュラン一つ星を獲得した「うなぎ秋本」です。

創業明治42年の老舗で、「割きたて・蒸したて・焼きたて」というモットーそのものの、ふっくらとした国産ウナギを堪能できます。

 

単品で、うな重やうな丼も楽しめますが、ぜひ試していただきたいのがさまざまなうなぎを楽しめるコースメニュー。

 

昼のコースは7,500円（税込）から、夜のコースは1万3,000円（税込）からとなります。

 

夜のコース料理は、要予約です。

人気のあるお店ですので、コース以外でもご予約されることをおすすめします。

 

3-3. エリオ・ロカンダ・イタリアーナ

 

最後にご紹介するのは、本場イタリアンを堪能したい方におすすめ「エリオ・ロカンダ・イタリアーナ」です。

 

国内で生産されたオーガニック野菜や、北海道の自社工場で作られたイタリアンチーズやサラミなど、ここで使用されている食材はどれも厳選されたものばかり。

 

ランチのセットメニューは、1,600円の「プランツォ・アモーレ」から4,500円の「プランツォ・マエストロ」まで3種類。

 

ディナーは6,200円から注文できます。

すべてのディナーに、シェフのおすすめの品が入り、行くたびに新たな味を楽しめそうです。

 

人数や予算によっては、個室の予約も可能です。

 

4. 麹町周辺のおすすめ宿泊施設

 

麹町周辺は、お手頃価格のホテルから「フォーブス・トラベルガイド2022」で5つ星を獲得した最高級のホテルまで、数多くのホテルがあります。

ここでは、特別なときにぜひ泊まっていただきたいホテルをご紹介します。

 

4-1. ホテルニューオータニ

 

紀尾井町にあるホテルニューオータニは、「ガーデンコート」「ガーデンタワー」「ザ・メイン」と3棟の建物と広大な日本庭園からなる巨大ホテルです。

 

「エグゼクティブハウス 禅」と呼ばれる87の特別室は「フォーブス・トラベルガイド」で3年連続5つ星の評価を受けています。

 

約1万坪もの広さを誇る日本庭園は、400年以上の歴史があるもの。

中には、枯山水や太鼓橋・清泉池（せいせんいけ）・高さが6mもある大滝など、一見の価値があります。

 

食事を楽しみたい方も、館内に「中国料理」「日本料理」「西洋料理」「ビュッフェ」「鉄板焼き」など、40店舗以上が入っており、気分やご予算に合わせて選ぶことが可能です。

 

宿泊は2万円台から。

景色とともに、最高のサービスを受けてみてはいかがでしょうか。

 

4-2. ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町

 

「ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町」は「東京ガーデンテラス紀尾井町」の「紀尾井タワー」内30階～36階に位置するホテルです。

 

「フォーブス・トラベルガイド2022」で2年連続5つ星を獲得した格式あるホテルで、高層階ならではの美しい夜景を堪能できます。

 

35階の日本料理店「WASHOKU 蒼天 SOUTEN」、36階の西洋料理の店「All-Day Dining OASIS GARDEN」は、開放的な天井まで伸びる窓から、景色を眺めながら食事を楽しめます。

 

250の客室があり、宿泊は2名様からの予約が可能で、1人7万円台からです。

 

5.麹町周辺の道路・公共交通機関

では麹町周辺の道路や公共交通機関はどのようになっているのでしょうか？

道路事情と東京メトロの駅情報を確認してみましょう。

 

5-1. 周辺の道路事情

 

首都高を通って麹町へ行く場合、都心環状線の霞が関出入口が内回り・外回りともに利用できます。

内堀通りもしくは、外堀通りを走れば、麹町まで迷わず行けるでしょう。

 

麹町のメイン通りとなる新宿通りや内堀通り・外堀通りは、渋滞が発生しやすいエリアでもありますので、お車で行く際は時間に余裕をもっていきましょう。

 

5-2. 公共交通機関

 

麹町は、東京メトロ有楽町線が通っています。

銀座1丁目駅や豊洲駅・池袋駅へは、乗り換えなしで行けます。

 

また、東京駅や品川駅へも有楽町駅からJR山手線へ乗り換えれば行けるため、移動に困ることはないでしょう。

 

6.まとめ

 

ビジネス街のイメージが強い麹町ですが、周辺の番町や紀尾井町を含め、老若男女が楽しめるさまざまなスポットが数多くあります。

 

都心とは思えないほど緑も多く、桜や紅葉など季節を感じることもできるでしょう。

普段は通り過ぎるだけの場所でも、ぜひ一度ゆっくり訪れてみてはいかがでしょうか？

 

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