配送ドライバーの仕事内容を完全解説|未経験から高収入を目指せる?
2025年02月17日
近年、配送ドライバーへのニーズが高まっています。
このような状況の中、配送ドライバーへの転職を検討しており、具体的な仕事内容を知りたい方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、配送ドライバーの主な仕事内容を解説します。
配送ドライバーのやりがいや必要なスキルなども解説します。気になる平均年収の目安や福利厚生なども紹介しているので、ぜひ最後までお読みください。
目次
1. 配送ドライバーの仕事内容
配送ドライバーを大きくわけると、個人向け配送ドライバーと企業向け配送ドライバーの2種類があります。
仕事内容は、配送ドライバーの種類によって異なります。
1-1. 個人向け配送ドライバー
個人向け配送ドライバーとは、個人宅を中心に配送するドライバーのことです。
近年は自宅だけでなく、宅配ロッカーやコンビニなどの荷受人が指定した場所にも荷物を配送することがあります。
配達する荷物は、個人がオンラインショップで購入した商品や量販店で購入した商品などさまざまです。
家具や家電といったサイズが大きい荷物を配送する際には、複数人で担当することもあります。
個人向け配送ドライバーの場合、担当するエリアの範囲が決められているケースが多い傾向にあります。
関連記事:運転手の仕事内容とは?年収や必要な資格など職種別に解説!
1-2.企業向け配送ドライバー
企業向け配送ドライバーは、企業や店舗を中心に荷物を配送するドライバーを指します。
配達する荷物は、企業間取引における商品や部品、文書などです。
具体的な配送先はホテル・スーパー・コンビニエンスストア・工場・倉庫など多岐にわたります。
大きなサイズの荷物を運ぶことが少なくないため、企業向けの配送ドライバーは大型自動車免許が求められるケースもあります。
関連記事:送迎ドライバーの仕事内容や種類は?必要な資格や魅力についても解説
2. 配送ドライバーの仕事内容を1日のスケジュールから解説
ここからは、配送ドライバーの仕事における1日の流れを見ていきましょう。
運送会社によって多少の変動はあるものの、基本的な1日の流れは次のとおりです。
時間 | 内容 | 備考 |
7:50 – 8:00 | 出勤 | 制服に着替え、身だしなみを整えます |
8:00 – 8:05 | アルコールチェック | アルコール検知器によるチェックを受け、結果を記録します |
8:05 – 8:30 | 車両の点検 | タイヤの空気圧、オイル量、ライトの点灯などを確認し、車両の安全性を確保します |
8:30 – 9:00 | 荷積み | その日の配送予定の荷物を、効率よく安全に運べるように配慮して積み込みます |
9:00 -16:00 | 配送 | 担当エリアの顧客へ荷物を配送します。途中、1時間の休憩を含みます
(休憩時間例:12:00-13:00) |
16:00 -16:30 | 帰社 | 配送車両から荷物を降ろし、営業所へ戻ります |
16:30-16:50 | アルコールチェック | 再度アルコールチェックを行います |
16:50-17:00 | 退社 | 日報を提出し、翌日の準備などを済ませて退社します |
アルコールチェックは、運転前後の2回の実施が必要です。
また、配送先で荷下ろしした後に、新たに荷積みが必要になるケースもあります。
3. 配送ドライバーに求められる資格とスキル
配送ドライバーは、単に荷物を目的地に配送すれば良いというわけではなく、資格や一定のスキルが求められます。
ここからは、配送ドライバーに求められる資格とスキルをご紹介します。
3-1.必要な資格
配送ドライバーは荷物をトラックで配送するため、少なくとも普通自動車免許は必須です。
配送する荷物や使用する車両の大きさによっては、普通自動車免許以外の免許のほかに中型自動車免許や大型自動車免許などが必要とされることもあります。
倉庫内で荷物の積み下ろしといった作業を伴う場合、フォークリフト免許が必要になることもありますが、免許取得に向けたサポート制度を設けている企業もあります。
関連記事:車の運転がメインの仕事とは?5つの業界に分けて解説
3-2.必要なスキル
配送ドライバーに求められる主なスキルは、次のとおりです。
・コミュニケーションスキル:配送元や配送先の顧客との円滑なコミュニケーション
・丁寧さ:ミスや破損なく荷物を運送・周囲への印象
・臨機応変な対応:納期(時間)や優先順位に沿った対応
・スケジュール管理能力
また、運搬がメインとなるため、筋力や体調の維持も重要です。
4. 仕事内容から考える|配送ドライバーの適性とやりがい
この章では、配送ドライバーの適性ややりがいを解説します。
実際に働くイメージを膨らませるためにお役立てください。
4-1.配送ドライバーに向いている人の特徴
配送ドライバーの仕事は運転がメインになるため、運転が好きな人や長時間の運転でも苦にならない人に向いているでしょう。
また、効率のよさや時間管理のためには、臨機応変にものごとに対応できる力も求められます。
ルートや配送先が固定されるケースも多いため、ルーティンワークを苦手としないことも重要です。
4-2.配送ドライバーならではのやりがい
配送ドライバーの仕事は、個人や企業にとって必要不可欠な役割を担っています。
特に、企業に荷物を届ける場合は、配送先の顧客とのコミュニケーションを通じて、お礼を言われることもあるでしょう。
また、効率よくルートを組んだり、スケジュールどおりに荷物を届けたりすることに達成感を感じられることもあります。
5. 配送ドライバーの収入・給料の目安を勤務体系とあわせて解説
この章では、配送ドライバーの収入・給料の目安・福利厚生・勤務体系を解説します。
5-1.平均年収
厚生労働省の職業情報サイト「jobtag」によると、ルート配送ドライバーの年収は393.5万円だったことがわかっています。年収が最も多い年代は、50~54歳の428.3万円でした。
※出典元:厚生労働省職業情報サイト「jobtag」
国税庁の「令和5年分民間給与実態統計調査」では、1年を通じて勤務した給与取得者の平均年収は460万円だったことがわかっています。
※出典元:国税庁「令和5年分民間給与実態統計調査」
あくまで平均ではありますが、全職業の平均よりもやや低い金額となっています。
5-2.福利厚生
配送ドライバーが勤務する物流業界の福利厚生は、企業の雇用条件次第です。
基本的には次のような基本的な手当や制度を整えている企業が多いです。
・社会保険
・通勤手当
・家賃手当
・特別休暇
・退職金制度
また、物流業界ならではの福利厚生としては、中型・大型自動車免許の取得サポート制度を設けている企業もあります。
5-3.勤務体系
配送ドライバーの勤務体系は、正社員や契約社員などさまざまです。
厚生労働省の職業情報提供サイト「jobtag」によると、ルート配送ドライバーの一般的な就業形態は、正規の職員・従業員の56.8%が最も多いことがわかっています。
正規の職員・従業員の後には、パートタイマー20.5%、契約社員・期間従業員13.6%と続きます。
その他に、少数ながら自営やフリーランスとして配送ドライバーの仕事をしている方もいるようです。。
※出典元:厚生労働省職業情報サイト「jobtag」
6.まとめ
配送ドライバーの主な仕事内容は、荷受人から預かった荷物を個人宅や企業まで安全に配送することです。
普通自動車免許があれば、特別なスキルや資格のない未経験者でも応募できる場合があります。
運送会社の資格取得サポート制度を活用し、中型自動車免許や大型自動車免許などの取得を目指すことも可能です。
昨今ではドライバー不足が業界全体の大きな問題となっているため、興味のある方は積極的にドライバーの採用情報に目を通しましょう。
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